「基礎的環境整備」と「合理的配慮」とは

発達障害がなくなる社会に大切な、「基礎的環境整備」と「合理的配慮」はどのようなものなのでしょうか。私たち教員の中でも2者をなかなか理解できていなかったり、混同していることも少なくありません。

次の図は、中教審初等中等教育分科会(2012)を参考に、一部筆者が加筆したものです。

この図からは、物理的な施設や設備などは、国や都道府県、市町村が積極的に設置していくこと、また家庭なら家族が、学校なら教員が、職場なら社員が積極的に、それぞれの人に必要な配慮について考えていくことが必要ですね。

しかし、家庭ならまだしも学校や職場など多くの人が集まる場面では、すべての人に必要な合理的配慮を行うのは難しそうではありませんか。その時に必要なのが、ユニバーサルデザイン(UD)という考え方です。

次の記事では、「合理的配慮」と「ユニバーサルデザイン(UD)」について書いていきたいと思います。


0コメント

  • 1000 / 1000